野生動物の大学

日本の野生動物の生態、保護管理、被害対策などについて

【足利】足利市の山火事!山火事は良いこと?動物や自然への影響は?

 

2月24日現在、栃木県足利市で大規模な山火事が発生しています。

 

 

足利市の山火事

火災発生場所は、栃木県足利市西宮町です。

山火事の発生は、2月21日の午後3時半ごろに発生したもので、4日経過した現在も鎮火の目途は立っていません。山火事のため、地上からの消火は困難であり、県や自衛隊がヘリコプターなど上空からの消火活動を行っています。

23日には、72世帯に避難勧告が出されました。

 

www.youtube.com

 

山火事による影響

山火事は、自然や野生動物に様々な影響を与えます。

【良い影響】

山火事は悪い印象がありますが、山火事は本来、自然に起こる出来事です。

山火事によって、子孫を残す仕組みをもった生き物や、山火事に作り出される場所が生息地となる生き物もいます。

近年では、山火事を抑制しようといった活動がみられます。これにより、自然に発生するはずの山火事が起きなくなったことで、生態系は歪み、多くの問題を生み出しています。

www.nhk.or.jp

つまり、生態系には森林火災や洪水のような攪乱が必要なのです!

この攪乱が中程度の規模で発生することが生態系にとって望ましいとされ、中規模攪乱説ともいわれています。中規模撹乱仮説 - Wikipedia

中規模な攪乱は優占種が占めた環境を打破し、生物多様性が豊かになります。

山火事は、自然を焼き尽くす災害に思えます。しかし、山火事を自然現象である自然攪乱とみることもできるでしょう。山火事を必要とする生き物もいるのです。

akkym.net

news.yahoo.co.jp

 【悪い影響】

大規模な山火事の事例として、2019年にオーストラリアで発生した森林火災が挙げられます。その焼失面積はポルトガルの国土を上回り、合計97,000平方キロメートルにも上りました。この火災により、固有種の生息地の30%以上が焼失し、コアラやカンガルーなどが大きく影響を受けました。コアラは約8,000頭ほどが犠牲になったとされています。大規模な山火事は、希少種に大きなダメージを与え、絶滅に追い込みます。

大規模すぎる森林火災は生態系にとって、良くありません。オーストラリアの森林火災は大規模すぎました。

www.huffingtonpost.jp

どのような森林の管理をするべき?

今回のような大規模な森林火災は、管理不足ともいえます。

大規模な森林火災が発生するのには様々な要因がありますが、要因の1つに中規模な攪乱の不足が挙げられます。中規模な攪乱を発生させることにより、ある場所では森林がない空間が生まれます。これが重要なのです。

つまり、密集した森林が連続している場合は大規模な火災に至ります。近年では、林業の衰退により、木が密集している状況です。

人の手によって、森林を間引きする必要があるでしょう。

間引きも攪乱になります。

www.projectdesign.jp

 焼畑農業なども、同じような考え方ですね。

ngo-ayus.jp

 

足利市の野生動物・自然環境

 足利市は、野生動物や自然も豊かです。火災発生場所の両崖山は、自然を感じられるハイキングコースとして観光地になっています。秋には紅葉も楽しめるスポットとなっています。

また、足利市には多くの野生動物が生息しています。

近年では、ツキノワグマやイノシシの出没が相次いでいます。特に、足利市はイノシシの被害が深刻な地域となっています。年間で数百件ものイノシシによる被害が発生しており、人身被害も多発しています。

www.sankei.com

www.shimotsuke.co.jp

www.tokyo-np.co.jp

 

まとめ

いかがでしたか?

山火事は中規模であれば、生態系に良い影響を与えます。しかし、大規模すぎる場合には、悪い影響を与えます。大規模な山火事を発生させないために、人の手による森林管理が必要とされています。そのためにも、林業の復活は欠かせません。

また、足利市はイノシシの被害が深刻となっている地域です。足利市はこれを機に、森林管理や野生動物被害対策に、より一層力を入れてほしいです。

足利市の森林火災が大規模なものへと至っていないことを望みます。

 

足利市ふるさと納税を下記に貼っておきます。