野生動物の大学

日本の野生動物の生態、保護管理、被害対策などについて

【野生動物】スプーン有料化はするべき?動物や環境への影響は?

 

昨日3月9日、環境省はプラスチック新法案をまとめました。

そこでは、使い捨てのスプーンの規制などが盛り込まれていました。使い捨てのスプーンの有料化も検討しているそうです。

小泉進次郎環境大臣は、「レジ袋有料化の発展版だ」と発言しました。

 

このスプーン有料化の検討は物議となり、一時はトレンド入りするなどしました。

このスプーン有料化の背景には、プラスチックによる環境問題があります。

プラスチックごみは海洋生物への影響が頻繁に取り上げられますが、陸上生物にも影響を及ぼしています。

今回は、プラスチックごみによる動物の悲劇を紹介したいと思います。

また、最後には、スプーン有料化についての持論を書きました。

ぜひご覧ください。

 

 

 

プラスチックごみの影響

 

①クジラの胃からでるビニール袋40キロ

2019年、フィリピンの海岸に打ち上げられたクジラの胃から、ビニール袋40キロが出てきたと話題になりました。このクジラの死因は胃の中にたまったゴミによるもので、死に至る直前まで血を吐いていたともいわれています。

このような、ビニール袋(プラスチックごみ)によるクジラの死は後を絶たちません。プラスチックごみの誤飲によるクジラの死亡数は、フィリピンの海岸だけで57件報告されています(過去10年間のみ)。

なぜ、クジラの胃に大量のビニール袋があるのか。それは、クジラが食べ物と勘違いしてビニール袋を飲みこむからです。さらに、ビニール袋を飲み込んだクジラは満腹になったと勘違いします。その結果、栄養失調に陥り、衰弱していきます。

その他にも、ビニール袋などが消化管を塞いで、栄養を摂取できなくなったりします。

このような、クジラの誤飲による死亡はフィリピンやタイなど経済成長を遂げている国によるものが多いそうです。

www.news24.jp

natgeo.nikkeibp.co.jp

www.cnn.co.jp

 

②シカの胃からでてくるビニール袋の塊

奈良公園では、ビニール袋を食べて死に至るシカが複数報告されています。ある1頭の死亡したシカの体内からは、重さ3.2キロものビニール袋の塊が出てきたこともあったと伝えられています。

プラスチックごみは、陸上の生き物にまで影響しているのです。

タイの国立公園では、シカの体内から7キロものプラスチックごみが見つかっています。これはビニール袋だけでなく、様々なプラスチックが確認されています。

絶対にゴミを不法投棄しないでほしいですね。

 

www.cnn.co.jp

www.cnn.co.jp

 

③クラゲと間違えビニール袋を誤飲するウミガメ

ウミガメはビニール袋を、好物のクラゲと勘違いして誤飲してしまいます。

誤飲したビニール袋は、胃の中で分解されずに、死に至ることもあります。

誤飲は日本でも確認されています。少しでも、ビニール袋を海洋に漂わせないことが求められますね。

 

www2.nhk.or.jp

www.asahi.com

 

④ハクチョウなど鳥類によるビニール袋の誤飲

ハクチョウなど鳥類もビニール袋を誤飲します。この事例のハクチョウは動物園の放鳥個体だったようです。プラスチックの誤飲は野生動物に限らず、飼育中のキリンなどでも確認されています。

プラスチックごみは野生動物、飼育個体にも影響を及ぼします。

 

mainichi.jp

 

⑤プラスチック袋をくわえるヒグマ

北海道の知床では、プラスチック袋やペットボトルをくわえるヒグマが目撃されています。これは、観光客などにより不法投棄されたものだとみられています。

このような行為は、袋などが胃にたまり死に至る恐れがあります。さらに、ヒグマの人馴れにも繋がります。人馴れしたクマは、人身事故を起こす可能性が大きく増加します。ゴミの不法投棄は野生動物だけでなく、人間にも影響するのです。

www3.nhk.or.jp

www.nikkei.com

 

どうすれば良いのか

このような、プラスチックごみによる影響を減らすためには、無駄なプラスチックを減らす必要があります。ちょっとずつ、少しずつ、無駄なプラスチックを減らすのです。

 

スプーン有料化について

今回のスプーン有料化について、筆者は賛成の立場です。その理由をざっと述べます。

みなさんは、コンビニなどでもらうレジ袋やスプーン、おしぼり等は利用していますか?絶対に必要、たまに使う、ほとんど使わない、など人によって様々だと思います。

しかし、使うかもしれないから貰おう、貰えるのなら貰っておこう、いらないのについてきた、など使用しないのにも関わらず貰う人がいることも事実です。

今回のスプーン有料化は、使用しないのに貰う人々への効果があると考えます。

筆者は、コンビニでのアルバイト経験がありますが、スプーンは必要かと聞くと、ほとんどの人がスプーンを必要と答えていました。現場作業で外で食事をする人などは理解できますが、自宅で食事をする時もプラスチックのスプーンを使用するんだな、と思いました。今回の有料化は、そのような人々にmyスプーンを使っていただく機会になるのでは?と考えています。実際、プラスプーンは洗わずにそのまま捨てられるため、とても便利です。しかし、そこをmyスプーンにして、無駄なプラスチックの排出を防ぎたいところです。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

プラスチックごみを削減する必要性について、少しでも理解していただけたら嬉しいです。皆さんも、日頃の生活で少しでも、無駄なプラスチックごみの削減を目指してみてください。

 

プロフィール

 

筆者は野生動物保護管理学を専攻し、野生動物の保護管理、被害対策、生息地管理などを学んでいます。

特にシカに関する対策に力を入れて学んできました。

しかし、全国的なシカによる被害を止めることができず・・・。その理由には、国民の野生動物への知識や理解が欠けていると痛感。この経験を機に、野生動物の生態や現状を周知させる活動を始めました。

このブログで多くの人々に野生動物のことを知ってもらいたいと思っています。

保有資格】

・鳥獣管理士2級

ビオトープ管理士2級(施工)

ビオトープ管理士2級(計画)

・第一種銃猟免許

・わな猟免許

 

twitter.com

【野生動物】都会に出没した野生動物はどうする?③出没した場合の対処方法!

【野生動物】都会に出没した野生動物はどうする?③出没した場合の対処方法!

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https://news.yahoo.co.jp/articles/16c2c457cb1e36b82d98628cc080709227e2511f

近年、ニュースなどで都会に出没したシカやクマを目にしませんか?

その都度、捕獲や処分方法で大炎上するまでがオチです。

都市に出没するシカには、アーバンディアなんて名前も付けられ始めました。

では、なぜ野生動物たちは都会に出没するのか、都会に出没してしまった場合、どのように対処したら良いのか、といったものを紹介していきます!

 

このシリーズは3つに分かれています。

1.人里に出没する理由

2.過去の出没事例

3.出没した場合の対処方法

今回は、3.出没した場合の対処方法です!

1と2は過去に紹介しました。

yasei-doubutu.hateblo.jp

yasei-doubutu.hateblo.jp

 

 

【クマが出没した場合の対処方法】

各マニュアルの重要部分を抽出し、まとめました。

詳しくは各マニュアルをご覧ください。

①北海道のヒグマ出没時の対応方針

・市町村はヒグマの出没に迅速に対応できる体制の整備に努める。

・毎年ヒグマの出没が想定される期間における鳥獣保護管理法第9条の捕獲許可を受けておく。

・市町村は、ヒグマの出没情報があった場合には、出没個体の有害性判断フローと段階(下記に記載)に応じた対応方針に基づき、状況や有害性の段階にに応じて、捕獲従事者に出勤要請、住民への注意喚起、出没地周辺で標識の設置などの対策を講じる。

・子クマ発見時、市町村は、「子グマを発見した場合の対応方針(下記に記載)」に基づき、住民などが近づかないように措置を講じて、静観することを原則として対応する。

・市町村は、人身被害に重大な影響を及ぼすおそれのある出没については、「ヒグマ出没による緊急時の対応検討事項(下記に記載)」に基づき検討し、必要に応じて、振興局および警察と協議を行う。

【出没個体の有害性判断フローと段階】

段階3(問題個体)

→人間に積極的につきまとう、人間を攻撃する。

→例)人間を攻撃した、人間につきまとい離れない、食べ物をねだる。

→対応)入林禁止措置、問題個体の確実な排除、必要に応じて対策本部の設置。

段階2(問題個体)

→農作物への被害など、人間活動に実害を及ぼす。

→例)農作物・家畜等を食害した、生ゴミ・廃棄物につく。

→対応)誘因物の除去、農業被害防止措置(電気柵の設置等)、問題個体の排除、入林禁止措置。

段階1(問題個体/非問題個体)

→人間を恐れず避けない。

→例)人前にたびたび姿をみせる、人間を見ても逃げない。

→対応)経過観察、必要に応じて追い払い、出没が継続し住民の生活に支障がある場合は捕獲、農業被害防止措置を講じても出没が継続する場合は捕獲。

段階0(非問題個体)

→人間を避けて行動する。

→例)人家・農地にも頻繁に出没することはない。上記の例に該当しない。

→対応)経過観察、必要に応じて関係機関への情報提供・誘因物の除去等。

 【子グマを発見した場合の対応方針】

・子グマを発見した場合には、近くに母グマがいると考えられることから、安易な生け捕りは避け、住民が近づかないよう措置を講じて静観することを原則とする。

・誤って生け捕りした場合には、可能な限り速やかに放逐することとし、困難な場合には、周辺住民への生活環境被害防止を優先し、管理目的の捕獲を行う。

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北海道(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/higuma/syutubotuji.pdf
【ヒグマ出没による緊急時の対応検討事項】

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北海道(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/higuma/syutubotuji.pdf

②北海道のエゾシカ出没時の対応方針

【概要】

・都市に出没したシカ(以下:アーバンディア)の対応は、監視追跡(可能な場合は生息場所への誘導)を基本とする。

・捕獲は、交通事故の発生人への被害が考えられる場合経済的な損失が予想される場合に実施するものとする。

・捕獲をする際は、住民や関係者の安全確保を最優先に、被害や事故が拡大しないように適切かつ効率的な方法がによる実施が必要。

・捕獲個体は、生息数を抑制するため、可能な限り殺処分をすることが望ましいが、その場合には、苦痛を与えないように配慮しなければならない。

・具体的な対応にあたっては、①地域における対応整備、②情報収集と共有化、③住民・対応者の安全確保、④適切かつ効率的な捕獲等、の4点に留意する。

【地域における体制の整備】

アーバンディアの対応には、地域の関係機関団体等が連絡調整を図り、必要な役割を分担する。

↓連携体制・対応フロー↓

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北海道(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/est/ht/urbandeer/manual.pdf
【情報収集と共有化】

・アーバンディアの発生時には、詳細な情報を記録して関係者で共有することが重要。

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北海道(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/est/ht/urbandeer/manual.pdf
【住民・対応者等の安全確保】

・アーバンディア発生時において、不要な騒ぎなどは人身事故等に繋がるため、日頃からエゾシカに関する正しい情報や知識について、地域住民や関係機関等へ普及啓発に努める。

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北海道(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/est/ht/urbandeer/manual.pdf
【捕獲等方法の検討・決定】

・捕獲を実施する場合には、安全かつ効率的な方法でなければならない。

・機資材や人材の確保に努める。

・どのような捕獲方法であっても必要な手順(以下の表)があり、これを軸として状況に応じた方法を組み立てる。

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北海道(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/est/ht/urbandeer/manual.pdf

【まとめ】

いかがでしたか?

今回は、野生動物の対策が比較的充実している北海道のマニュアルを参考にさせていただきました。みなさんの地域では、このような対策がとられていますか?

しっかりとしたマニュアルがない場合、適切な対応ができない可能性があります。2020年に東京都足立区の荒川に出没したシカは、まさに対応できていない例でしたね。

今後、野生動物の都市への進出が増えていくと思いますので、各市町村はマニュアルの整備に努めていただきたいです。

 

以上で3回に渡って紹介してきた「都会に出没した野生動物はどうする?」シリーズが終わりになります!

閲覧いただき、ありがとうございました(^▽^)/

 

参考にした文献

エゾシカ対応の手引き↓

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/est/ht/urbandeer/manual.pdf

・ヒグマ出没時の対応方針↓

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/higuma/syutubotuji.pdf

【野生動物】都会に出没した野生動物はどうする?②過去の出没事例!

【野生動物】都会に出没した野生動物はどうする?過去の出没事例を紹介!

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https://twitter.com/KanenashiOpera_/status/1318020427252264960

近年、ニュースなどで都会に出没したシカやクマを目にしませんか?

その都度、捕獲や処分方法で大炎上するまでがオチです。

都市に出没するシカには、アーバンディアなんて名前も付けられ始めました。

では、なぜ野生動物たちは都会に出没するのか、都会に出没してしまった場合、どのように対処したら良いのか、といったものを紹介していきます!

 

このシリーズは3つに分かれています。

1.人里に出没する理由

2.過去の出没事例

3.出没した場合の対処方法

 

 

今回は、2.過去の出没事例 です!

その他の記事はこちらです↓

yasei-doubutu.hateblo.jp

 

 

 

【出没件数】

日本国内で、野生動物が都市に出没した事例を紹介していきます。

しかし、クマ類の出没件数は年間で2万件ほどで、全部紹介していたらキリがありません(泣)。そのため、一部を紹介していきたいと思います!

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環境省を元に作成(http://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/syutubotu.pdf

【出没事例】 

1.東京都足立区のシカ

2020年6月、東京都足立区の荒川河川敷にシカが出没しました。これは、ニュースでも多く取り上げられ、注目を浴びました。警察官などが捕獲を試みるものの苦戦し、最終的にはサッカーゴールの網で捕獲されました。

また、捕獲後は殺処分されるといった記事が出され、区役所などには苦情の電話が殺到しました。その後は、千葉県の市原ぞうの国が引き取りを申し出て、事なきを得ました。このシカは、エスケープしたことから、ケープくんと名付けられました。

 

www.asahi.com

 

2.北海道南区のヒグマ

2019年8月、北海道南区の住宅地に数日間にわたってヒグマが出没しました。このヒグマは住宅の庭にあるトウモロコシを食べたり、人や車にも慣れてしまいました。その後、猟友会によりヒグマは駆除されましたが、行政には多くの苦情電話が届いたそうです。苦情電話の中には、大阪弁であったり、道外の方々がほとんであったとか。地元住民は駆除に対して安心の声をあげてました。

 

www.asahi.com

3.北海道の野幌森林公園のヒグマ

2019年6月、北海道の野幌森林公園にヒグマが出没しました。野幌森林公園は、北海道の江別市・札幌市・北広島市の3つの市にまたがる道立自然公園で、人が多く住む住宅街と隣り合わせの公園です。ここには、エゾシカなどは生息していましたが、ヒグマは生息しておらず、出没したのは77年ぶりでした。周辺には、大学や小学校などもあり、多くのニュースでとりあげられました。当初は、クマが自然に山に帰るのを待ちましたが、農作物への被害が確認されたことから、箱わなによる捕獲、駆除が行われました。

 

https://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/wp-content/uploads/2020/04/bulletin_HM_vol5_10_p235_246.pdf


野幌森林公園のクマ?撮影 酪農学園大 (2019/06/20)北海道新聞

 

4.石川県加賀市のショッピングセンターに侵入したクマ

2020年10月、石川県の加賀市のショッピングセンターにクマが侵入しました。このクマは搬入口から侵入し、約13時間後に射殺されました。幸いにもけが人はいなかったものの、大きくニュースで取り上げられました。

 

mainichi.jp

 

【まとめ】

いかがでしたか?

今回は4例を紹介しましたが、この他にも数多くあります。

また、上記の4例ではケガ人などがいませんが、クマによる人身被害は2020年で138人もいます。これは、人がクマの生息地の山で被害を受けた数を含みますが、クマから人里へ出没して被害を出したものもあります。

人と野生動物の間には、いまだ軋轢が生じているといえます。

都市部に出没させない取り組みも重要ですが、今後は都市部にもクマは出没することを前提に対策をとることも重要になってきます。

 

次回は、本シリーズ第3弾!都市に出没してしまった場合の対処方法です!

今回も閲覧いただきありがとうございました(^▽^

【野生動物】都会に出没した野生動物はどうする?①人里に出没する理由!

【野生動物】都会に出没した野生動物はどうする?過去の事例と正しい対処法!

 

近年、ニュースなどで都会に出没したシカやクマを目にしませんか?

その都度、捕獲や処分方法で大炎上するまでがオチです。

都市に出没するシカには、アーバンディアなんて名前も付けられ始めました。

では、なぜ野生動物たちは都会に出没するのか、都会に出没してしまった場合、どのように対処したら良いのか、といったものを紹介していきます!

 

このシリーズは3つに分かれています。

1.人里に出没する理由

2.過去の出没事例

3.出没した場合の対処方法

 

今回は、1. 人里に出没する理由 です!

 

 

 

【人里に出没する理由】

野生動物が都会に出没する理由はさまざまです。要因は、動物種や個体によって異なります。ここでは、代表的な出没要因を4つ紹介します。

①エサ不足

野生動物が人里へと出没する要因として、最もいわれるのが山(自然界)でのエサ不足です。実際に、野生動物が人里に出没する理由は、ほとんどがエサを求めてです。しかし、エサの不足が要因だというのには、懐疑的な意見も多いです。

エサ不足が要因ではなく、人里では良質なエサが簡単にとれるため、やってくるという意見もあります。

おそらく、エサ不足が全くないことはありません。少なからず、エサ不足が人里へ出没する要因の1つになっています。が、農作物や生ごみなど、美味しくて簡単にとれるエサがある人里というのは魅力的であり、要因となっている可能性もあります。

bunshun.jp

②緩衝地帯の消失

緩衝地帯とは、山と人里との間にある見通しの良い環境を指します。里山なども緩衝地帯の1つだといえます。緩衝地帯の詳細については、以前の記事で紹介しました。↓

yasei-doubutu.hateblo.jp

本来、クマやシカといった野生動物は臆病な性格です。そのため、緩衝地帯のような身を隠すことが出来ない開けた環境に出没する場合、警戒心を持つため、人里への出没を抑制できるのです。

しかし、近年では緩衝地帯の衰退が著しく、山(野生動物の生息環境)と人里(人間の生活エリア)との境界線があやふやになってしまっています。緩衝地帯を設置することで、野生動物と人間との境界線を引くことが重要となります。

www.asahi.com

③野生動物の人馴れ

野生動物の人馴れも出没要因の1つです。本来、野生動物が最も恐れるのは人間です。特に狩猟者(ハンター)は最大の敵であるといえます。しかし、現在では狩猟者数は大幅に減少しています。こうして、少しずつ人間への恐怖心を失った野生動物たちは、人里へとやってきます。そして、野生動物たちが人里で目にするのは、美味しいエサ(農作物やゴミ)と何もしてこない人間たちです。野生動物は、人里には簡単にとれる美味しいエサがあると学習し、ズカズカと人里へとやってきます。

さらに、知床などではヒグマへの餌付けや過度な接近なども問題となっています。このような現状では、野生動物が人里へやってくるのは、当たり前です。

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出典:https://twitter.com/takeshikawanaka/status/758587770323415040

④個体数の増加

野生動物の個体数増加も、人里への出没要因の1つです。野生動物の個体数はおおむね、増加傾向にあります。個体数が増加した場合、必要となるエサの量や生息地面積も増加します。そこで、キャパオーバーしてしまった場合、新たな生息地を求めて移動します。そうして、人里へとやってくる動物もいます。

特に、クマの増加は人里への出没に繋がります。メスのクマと若いオスのクマにとって、大人のオスのクマは人間に並ぶ敵です。オスのクマは山奥の良い環境で生息しています。そのオスのクマに追いやられるように、若いオスのクマや子連れのメスのクマが人里の方へとやってきます。実際に、都会に出没してニュースになるクマは若いオスのクマや子連れのメスのクマだと思います。

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環境省Microsoft PowerPoint - 資料2 全国のニホンジカ及びイノシシの個体数推定等について (env.go.jp)

【まとめ】

いかがでしたか?

 今回は、野生動物が人里へ出没する要因を4つ紹介しました。その他にも、さまざまな要因がありますが、この4つが代表的な要因です。

自然界でのエサの不足以外にも、多くの理由が考えられるということを知っておいてください!

 

次回は、野生動物が都市に出没した事例を紹介したいと思います!

 

今回も閲覧いただきありがとうございました!(^^)!

【2022】野生動物(生き物・自然環境)に関する求人!建設コンサルタント10選!

【2022】野生動物(生き物)に関する求人!建設コンサルタント

 

今回は、野生動物や生き物、自然、環境に関して業務を行う建設コンサルタントを紹介していきたいと思います!

↓前回は、野生動物に特化した企業を紹介しました。

yasei-doubutu.hateblo.jp

 

 

建設コンサルタントとは?

建設コンサルタントとは、建設技術を中心とした開発・防災・環境保護等に関して、計画・調査・設計・監理業務を中心に、日本では国土交通省の建設コンサルタント登録規定に基づき国土交通省に登録された官公庁および民間企業を顧客としてコンサルティングを行う業者を指します(建設コンサルタント - Wikipedia)。

野生動物や自然環境に携わる業務は、環境アセスメント事業などが多いです。

 

企業一覧

企業の紹介を行うにあたり、注意点がございます。

建設コンサルタント企業は、日本全国に数多くあります。特に中小企業はたくさんありすぎて紹介しきれません(泣)。

今回は、大手企業を中心に、野生動物・生き物・自然・環境に力を入れている企業紹介をしていきます!


①いであ

ideacon.jp

②ド―コン

www.docon.jp

③大日コンサルタント

www.dainichi-consul.com

 

日本工営

https://www.n-koei.co.jp/business/domestic/environment/

 

三国屋建設コンサルタント

www.3928.co.jp

 

⑥ウエス

www.wesco.co.jp

 

⑦東京建設コンサルタント

www.tokencon.co.jp

 

⑧建設環境研究所

www.kensetsukankyo.co.jp

 

⑨復建調査設計

www.fukken.co.jp

 

⑩復建エンジニヤリング

www.fke.co.jp

 

【まとめ】

いかがでしたか?

今回は建設コンサルタントで野生動物・生き物・自然・環境に携わる企業を一部紹介しました!

建設コンサルタントはたくさんあるので、ぜひ自らでも調べてみてください!

 

今回も閲覧いただきありがとうございました(^▽^)/

【2022】野生動物(生き物)に関する求人!自然環境調査や環境アセスメントまで!

 

今回は、野生動物・野生生物に関する求人を紹介していきます!

※建設コンサルタントをメインに行っている企業は下記を参照ください。

 

 

【企業一覧】

1.地域環境計画(ちいかん)

①概要

地域環境計画は生物多様性の取り組みをサポートする環境コンサルティング会社です。

②事業内容

自然環境調査、生物多様性保全、自然環境解析、鳥獣被害対策、環境教育などです。

③勤務地

本社がある東京を中心に、北海道、東北、名古屋、大阪、九州に支社があります。

④従業員数

113名。

www.chiikan.co.jp

 

2.野生動物保護管理事務所(WMO)

①概要

地域の獣害対策から国の施策立案までをサポートする会社です。

②事業内容

コンサルティング・モニタリング・解析・捕獲・計画・被害防除・普及・研究などです。

③勤務地

東京の本社、関西に支社があります。

④従業員数

66名。

wmo.co.jp

 

3.エコリス

①概要

エコリスは、生態系調査を通じて、豊かな社会環境の創造と、より豊かな自然環境の継承に貢献する会社です。

②事業内容

自然環境調査、環境アセスメント環境保全計画、地理情報解析等、環境学習・教育などです。

③勤務地

仙台に本社があります。

④従業員数

36名。

ecoris.co.jp

 

4.東北野生動物保護管理センター

①概要

東北野生動物保護管理センターは合同会社で、「全ての可能性を追求し、人と野生動物の共生を図る」を会社理念に活動する会社です。

②事業内容

東北を中心に、大・中型哺乳類の調査・研究・被害対策を行っています。

③勤務地

仙台に本社があります。

④従業員数

13名。

www.four-m.jp

 

5.野生鳥獣対策連携センター

①概要

野生鳥獣対策連携センターは、「野生鳥獣に関する課題を、皆様と連携して、解決していきます」をキャッチフレーズに活動しています。

②事業内容

野生動物に関するコンサルティング・調査・分析、捕獲・被害対策など連携メゾットを用いた被害対策推進事業などを行っています。

③勤務地

兵庫県に本社があり、岡山県に支社があります。

④従業員数

23名。

www.cho-jyu.jp

 

6.野生生物総合研究所

www.wildlife.co.jp

 

7.野生生物保全研究所

yasei-seibutu.com

 

8.ウィルコ

www.wilco.company

 

9.EGO

野生動物捕獲 - 株式会社EGO (ego2006.com)

 

10.ネイチャーワーシップ

natureworshipcorp.com

 

11.自然環境センター

www.jwrc.or.jp

 

12.ピッキオ

picchio.co.jp

 

13.一成

www.issei-eco.com

 

14.環境指標生物

www.bioindicator.co.jp

 

 

【まとめ】

いかがでしたか?

今回は5つまで詳細に紹介しましたが、労力の関係で後は省略してしまいました。すみません。

また、建設コンサルタント業をメインに活動している企業は、この記事で紹介していません。

今後、建設コンサルタント業界で、自然・野生動物に力を入れている企業を紹介したいと思います。

また、野生動物に関する会社はとても少ないです。さらに、求人を毎年行う企業はごくまれです。それに対し、応募希望者が多いのが現状です。頻繁に求人情報をチェックしましょう。

 

今回も閲覧いただきありがとうございました(^▽^)